ダメだ!安い靴と高い靴の違いは?安い靴の落とし穴の理由 

「靴」を買う時、何を重視しますか?デザイン、値段の安さ、履き心地、ブランド等、人によってさまざまだと思いますが、実は安い靴の落とし穴には重要な理由があったのです。

世界のお金持ちや一流のビジネスマンらかな学ぶ靴選びのポイント、特に今回はその靴の値段の違いについて、仕事にカジュアルにほぼ毎日履く革靴についてご紹介していきます。

安い革靴と高い靴比較。なぜ安い靴はダメ?

まず結論から言うと、一流のビジネスマンやお金持ちと言われる人たちは「安い靴は買わない

 

こういう革靴の寿命は短い

安い靴と高い靴の違い

まずは、多くの方が気になる安い靴と高い靴の違いについて、
特に素材の質や、製作時間・製法といった技術面で違いが出るため、詳しくご紹介します。

 

素材の品質

実はデザインの差によって、そこまで価格の違いはありません。

最も価格の違いに影響するのが、素材の質です。

素材の品質は靴の見た目はもちろん、靴の寿命まで関係するものなのです。

価格が高い靴は上質な1枚革を惜しみなくアッパーに使用していたり、革の選び方や使用方法に特別なこだわりを持っている場合が多く、本革1つとってもブランドごとのオリジナリティを出しているのです。

 

製作技法

価格の違いがわかるポイントは2つ。

靴作りでどれだけ時間と手間をかけているかという点です。

有名ブランドで長年培ってきた靴作りの技術は、熟練の職人たちによって継承され、その職人たちが1足1足、時間と手間をかけて作った靴はやはり高価な靴になります。その分丈夫な靴がこの世に生み出される上、各製作工程ごとにストーリーがあることも、履く楽しみにもなります。

靴の製法はアッパーとソールを合わせる方法で「縫い付け」または「貼り合わせ」によって異なり、

革靴の製法は基本的に下記の4つに分けられます。

 

セメント製法

「貼り合わせる」製法。
アッパーとソールそれぞれに接着剤を塗り圧着機で貼り合わせ。
シンプルな構造で作業工程を短縮できる為、量産に向いています。

 

マッケイ製法

「縫い付ける」製法。
アッパーとソールを1度で縫い付け。

マッケイ製法:リーガルなど

 

ステッチダウン製法

「縫い付ける」製法。
アッパーを外側に吊りこみソールと縫い付け。
長い歴史のある製法。

ステッチダウン製法:リーガル、ダナーなど

 

グッドイヤー・ウェルト製法

「縫い付ける」製法。
中底に貼り付けられたリブと呼ばれる突起部分へ、アッパー、中底、ウェルト(細い帯状の革)を一緒に縫い付け、本底と縫いつけ。

グッドイヤー・ウェルト製法:レッドウィングトリッカーズチャーチなど多くの世界有名ブランドで行っている。

自分の足に馴染ませたい、革の変化も楽しみたいという方におすすめです。

 

安い靴、高い靴寿命比較表

ソール交換寿命目安雨への耐性履きはじめ足馴染み価格帯
セメント製法できない1~2年あり柔らかいあまり馴染まない安価
マッケイ製法1~2回2~6年なし柔らかいあまり馴染まない比較的安価
ステッチダウン製法数回3~10年以上あり固い履くにつれて馴染むやや高価
グッドイヤーウェルト製法数回3~10年以上あり固い履くにつれて馴染む高価
※靴の履き方、靴の手入れ方法や、使用頻度や各ブランドの製法によって革靴の寿命やソール交換頻度も異なります。あくまで参考値としてください。

 

靴を選ぶときのチェックポイント

高い靴となると7、8万〜20万超えは当たり前な一方で、安い靴ではピンからキリまであります。

安い靴を選ぶときに確認して欲しいポイントは、主に以下の3つです。

  • サイズが合っているか
  • 多様なシーンで使えるか
  • 長く使えそうな素材か

革靴に限らず大事なのはサイズが合っているかです。

ご自身のサイズに合わないサイズを選んでしまうと靴擦れ、痛みが生じ歩くのも苦になるので1日が台無しになります。

また、選ぶデザインが個性的だと、合わせる服装が限られます。

服装だけでなく、履いていけるシーンが限られてしまう場合もあるので、想定できる活用シーンもよく確認する必要があります。

 

素材も重要チェックポイント

合成皮革の靴は安価ですが、コーティングが剥がれてしまうと修理ができません。合皮の厄介なところは1、2年後にはポロポロと剥がれてくるようになることです。

バッグ、お財布などの革製品などで、お札入れやカードスロットに入れていたものにゴミがつく経験はありませんか?靴でそうなると本当に大変です。

 

革にもランクがある

注意したいのは「Real Leather」などと書いてあるから、本革だ!と安心しがちなのですが

実は、革は革でもランクがあります。中でも「Genuine Leather (ジェニュイン レザー) 」は、寿命が非常に短いです。

  1. Full-grain leather(フルグレイン/レザー)
  2. Top-grain leather(トップグレイン・レザー)
  3. Genuine leather(ジェニュイン・レザー)

 

ジェニュインレザーは、革ジャケット、革財布、革バッグ、小物など幅広く使われていますし、

靴の場合、安い靴はすぐ壊れ、買い替えのサイクルが短くなるため、長い目で見ると高く付いてしまうこともあります。

比較的安価な本革もありますので、少しでも長く履きたいという場合は本革の「フルグレインレザー」や「トップグレインレザー」などの素材で作られた革靴の中から選ぶことをおすすめします。

 

今回総合的に見てみると、やや高価や高価な靴はソール交換・修理ができやすい上に寿命も長く愛用できるので、長い目でみるとコストパフォーマンスに優れています。一方の安い靴は手軽で表面はカッコよく感じても、すぐに壊れたり傷みやすかったりするけれど修理が難しいため、結局コストパフォーマンスが悪いことになりますね。

だから一流のビジネスマンや裕福、世界のセレブなどが「6、7万円以上の革靴を選ぶ」のかがわかりましたね。

 

安い靴、高い靴の選び方についていかがでしたか?

たかが靴と思いがちですが、されど靴。1日に1回は必ず履く靴。つまり一生のうちのほぼのあなたの生活に欠かせない靴選びをおろそかにするのは非常にもったいないことだとお分かりいただけたと思います。

ですので、「こういう革靴の寿命は短い」ことを知って、あなたの足への良い投資をしていきましょう。

海外有名ブランド革靴選びのポイント、各社のこだわりについてもご紹介していますのでぜひご覧ください。

 

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革靴・ブーツ研究家K&G

本革靴を愛するアメリカ人Adamと、女性の靴は痛いのが当たり前から卒業したKUMIが1人でも多くの方へ気持ち良く、末永く革靴、ブーツを愛用できるためのコツをご紹介中。

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